タスク術・GTD

タスク管理が続かないのはなぜ?意志ではなく「仕組みの重さ」の話

4分で読めます

結論

タスク管理が続かないのは、意志の問題ではなく、仕組みが今の自分には重すぎることが多いからです。まず「記録する量」を減らして、やることを1つ書くだけの日をつくるところから、静かにやり直せます。

続かないのは、あなたのせいではないかもしれません

Notion、Todoist、TickTick。入れて、整えて、数日は使えて、気づくと開かなくなっている。そのたびに「また続かなかった」と自分を責めてしまう夜があると思います。

でも、続かなかった理由は「意志が足りない」ではなく、仕組みが今の自分には重すぎたことにあるのかもしれません。

続かなくなる、よくある流れ

タスク管理は、実はやることが多い作業です。

  • やることを思い出して、書き出す
  • 分類したり、期限や優先度を決めたりする
  • 毎日開いて、見直して、更新する

元気な日は問題なくこなせます。けれど、疲れている日や忙しい日は、この「管理の作業」自体が一つのタスクになってしまいます。やることを減らすための道具が、やることを増やしてしまう状態です。

頭の中で一度に覚えておける量には限りがあり、その働きは個人差があることも、研究で調べられています。たとえば、ADHDのある子どもを対象にした研究をまとめた分析では、ワーキングメモリ(情報を一時的に覚えて使う働き)に難しさが見られたと報告されています。ここで言えるのは、そうした特性の研究があるという範囲までです。あなたが当てはまるかどうかは、この記事では判断できません。

大事なのは、「続かない」ことを人格の問題にしないことです。合わない道具を使い続けるのが難しいのは、自然なことです。

今夜できる一歩

どれか1つで十分です。全部やる必要はありません。

1. 明日やることを、1つだけ書く

アプリでも、メモでも、紙でも構いません。「明日やること」を1つだけ。大きな仕事は「資料を開く」くらいまで小さくします。5分もかかりません。

2. 使っていない道具を、閉じなくていい

使わなくなったアプリを消したり、整理し直したりしなくて大丈夫です。気になって眺めてしまうなら、そっと画面の端に寄せておくくらいで十分です。

3. 続かなかった理由を、ひと言だけ残す

「入力が面倒だった」「通知が多かった」「見返さなかった」。責める言葉ではなく、事実だけを1行メモします。次に何かを選ぶとき、自分に合う条件の手がかりになります。

「ちゃんとやる」を少しだけ手放す

続かなかった経験が重なると、次は「今度こそ完璧な仕組みを」と考えたくなります。カテゴリを整え、タグを決め、テンプレートを作り込む。準備に時間をかけるほど、始める前に力を使い切ってしまうことがあります。

たとえば、こんなふうに考えてみてください。

  • 最初の1週間は、「書く」だけ。整理も見直しもしない
  • 分類は、続いてから考える。続かないうちは要らない
  • 通知は、少なくていい。増やすのは慣れてから

整っていない状態のまま使うのは、落ち着かないかもしれません。それでも、軽いまま続いている状態のほうが、立派に整っているのに開かない状態よりも、あなたの助けになります。

夜のうちに、ひとつだけ決めておく

布団の中でスマホを見ながら「明日こそ」と思うとき、その気持ちはとても自然です。ただ、朝になると忘れてしまうこともあります。だから今夜のうちに、明日の最初の一歩だけを決めておくと気持ちが少し軽くなります。

決めるのは「何時にやるか」ではなく、「最初に何を開くか」くらいで十分です。それができたら、今夜はもう終わりにして構いません。

空いてしまっても、戻ってこられれば十分です

何日か空いたら、溜まった分を全部片づける必要はありません。今日の1つだけ書いて、そこから始めれば大丈夫です。

続けることより、崩れても戻ってこられることのほうが、長い目では助けになります。今夜は1つだけ書いて、ゆっくり休んでください。

よくある質問

Qアプリを何度も乗り換えてしまうのは悪いことですか?

A悪いことではありません。合わなかった理由(入力が面倒、通知が多いなど)が分かれば、次に選ぶときの手がかりになります。

Q何日か空いてしまったら、全部やり直したほうがいいですか?

A溜まった分を全部片づける必要はありません。今日やる1つだけ書いて、そこから再開すれば十分です。

Q続かないのは、ADHDだからでしょうか?

Aここで判断することはできません。続かない状態が長く続いて生活に困っているときは、医療機関や相談窓口に相談してみてください。

出典

書いた人:TASKARU編集部

内容を確認した人:TASKARU開発者(ADHD当事者)

この記事は医療上の助言ではありません。気になる症状がある場合は医療機関に相談してください。編集方針